2005年11月01日
室内の床材の巻−(2)
↑ プチッとしてくれて感謝です!
おかげさまで完成した住宅が、
どんな感じになってるかをお伝えしています!
題して・・・
〜 こんな感じになってます 〜
今日はその2回目、
室内の床材の巻−(2)
前回は居室や廊下などに使っている無垢の木の床材を
ご紹介しましたが、今日は木ではない材料のご紹介です。
まずは水まわりの定番・・・
コルクタイルです。
コルクタイルは耐水性や断熱性が高く
水まわりの床材には
ぴったりの材料です。 とくに裸足で
柔らかい踏み心地を
味わえますので洗面脱衣室などによく採用されます。
コルクの特性のひとつ、防音・遮音性を利用して、階上の床
に使うと防音性の高い床を実現できたりもします。
ちょっとにおいが独特なので好き嫌いがあり、この点だけは
採用前に確認が必要です。
今回はトイレと洗面脱衣室に使っています。
そして↓は、一見ふつうの畳ですが、じつは・・・
炭化発泡コルクをサンドした畳床(たたみどこ)に
有機栽培の畳表(たたみおもて)を張ったものです。
なぜ畳にコルクをサンドイッチしているかというと、
自然の素材であるコルクはダニを寄せ付けない性質と
断熱・防湿・耐火・防音・耐久などの性能に優れている
ので畳床に求められる性質に合致してるんですね。
普通の畳床より
少々値は張ります。
でも・・・
この床(とこ)は防ダニ剤などの 薬剤を一切使わず
何十年でも安心して使えるのがいいですね。
つづいて古来よりの素材=畳とはうって変わって新しい素材、
INAX社のソイルセラミックスです。
今回はサンルーム兼ウィンドキャッチャーの三角形の部分に
採用しています。(1階部分。2階はグレーチングでしたね。)
ソイルセラミックスとは、焼かずに固める製法でつくられたタイル。
焼かないから 土の柔らかい質感や、 素朴な風合い がいい感じ。
焼かないからエネルギーも使わず環境にも優しいエコ素材です。
冬場、このサンルームの床に採用されたソイルセラミックスは
いっぱいの日を浴びて蓄熱し、温熱環境を最適化する
役目を果たします。
さてお次は玄関の床仕上げ、豆砂利の洗い出しです。
洗い出しは古くから日本の家屋で使われてきましたが、タイルの
人気に押されて忘れられがちかもしれません。
当社ではよく採用しますが、今回は2分〜3分(にぶさんぶ)の大磯
(おおいそ)に2分程度の白玉を混ぜて少し明るめに仕上げました。
(6〜9mm程度の大きさの大磯産の丸砂利という意味です。)
この豆砂利の洗い出しは大磯砂利などの小石をモルタルと一緒に
塗りこみ、半乾きの状態でスポンジなどで表面を洗って浮き出させ
たもの。 左官屋さんの手作業です。
アップにするとこんな↓感じ。
まったくの洋風には合わないと思いますが、和風住宅以外にも
意外なことにモダンな住宅にもピッタリきます。
シンプルで床形状に左右されないので設計事務所などにもよく
採用されますよね。
今日のところはこのへんで。次回もお楽しみに〜☆
では最後に一瞬だけご協力を! プチッとね☆
【人気blogランキング】
に登録して頑張っています!
この記事へのトラックバックURL
白玉を混ぜて少し明るめの仕上げ・・・
シンプルでかっこよかったです。
『襖』が気に入りましたので、今日の私のブログは『襖』を採用させて頂きました。
アイデア勉強になります!
そしてお褒めの言葉有難うございます!!
豆砂利の洗い出しは奥さまのご要望、『明るくして!』を実現したものなんだそうです。
白玉はほんの少しいれただけなんですけど、不思議なことに明るくなってます。
あの襖気に入ってもらえましたか?
実物を展示会で見た時、『採用決定!』(笑)
外断熱の地熱住宅にぴったりの襖でした。
こちらこそ、これからも色々ご指導宜しくお願いします!
LaLaLaさん好みの豆砂利いいですね。
先日「地球民家」を見学してからは和風も見直していたところだったので
明るめの「豆砂利洗い出し」はチェックチェック。
↑スエさんのブログも拝見してきました。
あんな襖があるんですね。
物入などの湿気対策に高価ありですね。こちらも惹かれます。
次回も楽しみ〜
こんど地球民家のモデルハウスが東濃の里で完成するので見に行きたいな〜と思ってます。
ところで和風もいいですよね、なんといっても落ち着きます。
いま新しい和風住宅を研究です。
どうしましょう、やりたいことが山ほどあって(笑)
スイマセン、連続投稿しちゃってます。
やっぱり玉砂利良いですね!
自分の家にこんな雰囲気があったら、
いつまでも玄関にいるかもしれません(笑)
その位好きです!
思ったんですが、この玉砂利って結構細かくないですか?
粗くすることもできるのかな?
洗面・脱衣・トイレの床、まだ迷ってます。
そろっと決めないといけないのだけれど・・・。
コルクの床、臭いがOKとして、値段はどうですか?
パインを張るのとどちらが高いでしょうか?
玉砂利・・・そうそう、ここはちょっと細かいですネ。2分3分じゃなくてほとんど2分みたいです。
砂利の大きさや種類は色々ありますからね、
余裕があればそれを選ぶのも楽しみのひとつなんですよ。
石やビー玉etc、埋めようと思えばなんでも埋め込めますから。
水廻りの床・・・コルクのほうが値は張ると思います。
パインは材料費だけで大工さんが張ってくれますけど、コルクタイルは材料費+張り手間が掛かってきますからね。
おかしいと思うかもしれませんが、張り手間分だけ余計にかかってくるはずです。
(工務店さんがパインの張り手間を差し引いてくれれば別ですが・・・)
パインでもボクはいいと思いますよ!
玉砂利、細かさを指定できるんですね!
事前に確認できるのかな?
程よい具合にできるよう、お願いしてみます。
コルクの方が高くなるんですね。
そっかー、張り手間かぁ。
トイレだけ張り手間抜いてくださいとは
言いにくいですね・・・。
一応、コルクの事、打診してみました。
でも、以前にお伺いした策(ワックス塗りこみ)で、パイン案もぎりぎりまで考えてみたいと思っています。
玉砂利の大きさの事前確認・・・
そうですね〜うちの場合は左官屋さんに何通りかのサンプルを
作ってもらっていて、イメージの食い違いのないようにしています。
(これはウチが頻繁に使うからなんですが・・・)
玉砂利を左官屋さんがどこから仕入れるかによっても
違うかもしれませんね。 普通石などの建材屋さんなんですけど・・・
根性があればその建材屋さんを教えてもらって
出向いていろいろ砂利の種類を確認するのも手かもしれません。
あるいは工務店さんが優しければ用意してくれるかも・・・
でもプロじゃないから玉砂利だけ見ても仕上がりは想像つかないかな?
コルクタイル・・・ 高いといっても水廻りは面積少ないですから・・・
あと「巾木(はばき)」はコルクでなくても大丈夫ですからね。(もちろんコストダウンの意味で)