2005年08月22日

珪藻土の危険性【発がん性】を検討!やり玉にあがった珪藻土

《 続・シビアな問題のちょっとした調査−第3話 》
前回からまたまた時間が経ってしまい、申しわけありませんでした。
↓今までの話しもよろしければご覧下さい。
第1話:「この問題の経緯」
第2話:「シリカってなに?/建築に使われるシリカ」
さぁ、話しはこのへんから問題の核心に迫ってゆきます!

【3】 やり玉にあがった珪藻土

・・・そんな流れの中で、最近一般的な素材になってきた珪藻土の建材を危険視する人達が一部に現われ始めました。 主に騒いでいるのは珪藻土じゃない建材を扱う業者さんのようですが…

「珪藻土はシリカだろう!」 ・・・と。

珪藻土

いわゆる「珪藻土建材」の原料となる珪藻土は珪砂などと同様、自然界から採取される非結晶の二酸化ケイ素=シリカです。

珪藻とは、例えば川底の岩に付着している緑色のコケなども珪藻で、藻という名に合わず細胞の表面は二酸化ケイ素の殻でできています。
珪藻が死ぬと、殻の内部は分解され硬い殻=シリカだけが残るのですが、古代の珪藻が死んで堆積し、化石となったのが珪藻土です。

健康的な素材として塗り壁材などに多用されている珪藻土建材が、打って変わって発がん性のある物質じゃないか、というのですから聞き捨てならない話しです・・・ 問題です!

・・・でもちょっと前々回の冒頭を思い出してください。

IARC(国際がん学会)が発表したのは結晶性シリカによって
珪肺患者が肺がんを併発する可能性が高まる』ということ
でしたよね?


こちらがIARCのサイトで公開されている正式なドキュメントです。
(※PDFファイル、そしてもちろん英語ですが・・・)


そして日本国内でもその事を追認する動きになったわけでしたね。


う〜ん・・・
珪藻土がシリカであるということだけで、ほんとうに珪藻土建材を
危険視しなければいけない理由になるのでしょうか?


前々回リンクを貼り付けておいた労働基準局の議事録や報告書に
どうやらヒントが隠されているようです。(理由は次回述べます。)

ですが、その前にこの説明が必要だと思います・・・



【4】 じん肺という病

じん肺

昨今のアスベスト報道でご存知の方も多いと思いますが、ここであらためてじん肺という病気について説明いたしましょう。

じん肺症は最も古くからある職業病で、今日でもわが国最大の職業病であることに変わりありません。

じん肺とは「粉じんを長期に渡って吸い続けることによって、肺内に粉じんが堆積し、肺胞などの肺組織が硬くなって繊維化し、肺としての機能を果たさなくなる」恐ろしい病気で、原因物質により、石綿溶接工肺珪肺などと分類されます。

この病気は合併症になる例も多く、肺がんをはじめ様々な病気と合併し、命を落とすことになります。

じん肺の恐ろしさは、なかなか自覚症状が現われない点と、現代の医学でも根本的に治療方法がなく、二度と正常な肺に戻らない点にあります。

さて問題の珪肺とは、珪酸つまりシリカを吸引することによって生じるじん肺症の事でトンネル掘削現場や鉱山の労働者に好く発生します。

そう、日本をはじめ世界各国で論議されているのは、高い濃度の粉じんを暴露(ばくろ)つまり摂取し続ける劣悪な労働環境でのことなのです。

警告されているのは、決して・・・

一般家庭や通常の生活レベルの環境のことではありません。

次回、「厚生労働省 労働基準局の報告を読み解く 」につづく・・・

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