2005年07月20日

珪藻土の危険性【発ガン性】を検討!

《 続・シビアな問題のちょっとした調査−第1話 》

これは先日投稿した「シビアな問題のちょっとした調査」の続編です。

あの記事の反響は、「うかつにコメントできない」とか、「結局何を言いたかったの?」とか、なかには「珪藻土って怖いから使わないほうがいいってこと?」なんて方もいて・・・ 
続編をアップする必要性に迫られてしまったのです。

前回は悪く言うと突き放した書き方をしてしまいました。
それで上記のような感想をいただいてしまったと思うんですね・・・
そんな反省をふまえて、今回は何回かに分けてなるべく解りやすく進めてみたいと思います。

でも話しは長くなりますからね、覚悟しといて下さい(笑)

  **************************************************

巷ではアスベスト(石綿)による健康被害の話題で盛り上がっている時になんなんですが・・・(笑)  今回も話題はアスベストではなく・・・

結晶性シリカのじん肺と肺がんへの影響』についてです。


【1】この問題の経緯

●この問題、ことの発端は1996年にIARC(国際がん学会)が『結晶性シリカは人に対する発がん性がある』という発表をしたことから始まります。
これは単純に発がん性があるんだよ〜という話しではなく、『珪肺患者が肺がんを併発する可能性が高まる』という報告です。
このへん、まずは誤解のなきように!
>>IARCのサイトで公開されている正式なドキュメントです。(PDF)

●この発表をうけ、国内では旧労働省が職業がん対策専門家会議を催し、平成12年11月に『疫学調査及び、動物実験からシリカの発がん性を的確に評価することは困難であり、現時点ではシリカそのものの発がん性に関しては引き続き情報収集に努めることが望ましいと考える』という報告をまとめました。

●その後暫定期間の末に平成13年の4月日本産業衛生学会がIARCの評価を支持する旨の見解を示しました。

●そしてこの見解を受け、平成13年の7月に厚生労働省の労働基準局が、疫学、じん肺、肺がん等の国内の権威である専門家達を招集し、「肺がんを併発するじん肺の健康管理等に関する検討会」を4回に渡り行い、最終的に平成14年10月報告書としてまとめられ、現在にいたっています。(以下のリンク参照)

厚生労働省/労働基準局

肺がんを併発するじん肺の健康管理に関する検討会
第1回議事録(平成13年 7月 3日開催)
第2回議事録(平成13年10月11日開催)
第3回議事録(平成14年 4月30日開催)
第4回議事録(平成14年 8月 8日開催)

報告書(平成14年10月 1日)


以上がこの問題に対する公的機関の動きです。
(すべてネットで公開されている公的な情報です。)

この問題、決して放置されているわけではなく、公的機関にしてはむしろ迅速?に対応が進んでいるように僕には思えます。

う〜んこの先長くなりそうですね・・・
でも長いと見るのが嫌になっちゃうでしょうから、ひとまずこのへんで。

次回、「シリカってなに? 建築に使われるシリカ 」につづく・・・

         1        ≫ 次話へ

では最後に一瞬だけご協力を! プチッとね☆
【人気ブログランキング】に登録して頑張っています!


この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/o_genba/28497489
この記事へのトラックバック
以前こんなコトがありました。 現地を直接見たお客様から電話がありました。 かなりその物件を気に入っている様子で、すぐに詳しい話を聞きたいというコトだったので、ご来店いただきました。 お会いしたときはすぐにでも契約したいという勢いだったのですが、詳し
マイホームを買わないという選択【I藤Y介の不動産営業マン日記】at 2005年07月21日 23:40
久しぶりの更新ですが、ちょっと堅い話です。私は以前から珪藻土に関する記事をアップしています。関連記事はこちら。 珪藻土が除湿・脱臭などに効果的で、健康に良いと聞き、マンションの壁に自分たちで珪藻土を塗りました。結局全部は無理だったのですが、友人知人の力も....
珪藻土が危険?【びっつのお気に入り】at 2005年12月15日 21:04
この記事へのコメント
一昨日、中堅ハウスメーカの営業から
「珪藻土は発ガン性があるのでうちは使いません」と言われぎょぎょっとして、調べているうちにここに行き着きました。

とてもとても役に立ちました。
非常に面白かったですし、、、
ただ、、、人気ブログランキングに道入れ体よいのか分かりません。ぜひ、教えてください。
Posted by RY at 2007年01月31日 01:37
RYさん、はじめまして!
コメント有難うございました。

>一昨日、中堅ハウスメーカの営業から「珪藻土は発ガン性があるのでうちは使いません」と言われぎょぎょっとして…

へ〜、最近のハウスメーカーの営業マンさんはなかなか勉強してますね〜
…って、かなり間違った勉強ですけど(笑)
たぶん手間がかかって、クラックなどのクレームもでる可能性のある珪藻土を「厄介者扱い」にする為のいい理由づけになってるんでしょう。

賢明なKYさんは、ご自身の判断で決断してくださいね。
いい加減なことをいう連中が多い業界なので(苦笑)

人気ブログランキングは記事中の太字リンクかサイドバーのリンクをクリックしていただいて、人気ランキングに飛んだら一票入ったことになるのです。
簡単です、一票をっ!(…^^;)
Posted by 管理人@ただいま建築中! at 2007年01月31日 20:20
管理人さん、ありがとうございます。
早速、クリックさせていた裂きました。
その某S社は健康住宅というのを前面に出しいたのですが、
昨日お電話を頂き「お客様のご要望には当社では添えないのでお断りするように本社から指示がありました」となりました。
正直言ってかなり驚きました。私の条件は「できるだけホルムアルデヒドなどを使用した建材を避け、珪藻土や漆喰などの添加物、塗料、糊などもそうした条件のものを選ぶ」ということだったのですが…健康住宅って何なんでしょう…
そういえば、クラックなども起こるのでケイソウドは問題、ともおっしゃっていました。

もう一点質問させていただきたいのですが、
セメジマ工業さんが良いとの事は,他の方からも耳にしておりますが、日本ケイソウ建材さんは如何でしょうか?よさそうではあるのですが、成分表示はホームページ上にはございませんでした。
Posted by RY at 2007年02月02日 13:49
健康住宅を売りにしている某S社って、けしからん!
そうなんですよね…こういう、健康を食い物にしている会社を見極めるには、どんどん難しい注文をしてみるのも手だと思いますよ。
中途半端な会社はそそくさと逃げてしまいますから(笑)
いずれにしてもそんな会社で家づくりをすすめることにならなくてよかったですね。

日本ケイソウ土建材さんは、全く問題ないですよ… と言うより、社長の金清さんは現在の建築建材としての珪藻土を開発したと言っても過言ではありませんからね。
元祖珪藻土建材。
サメジマのBLパウダーも、もともとは金清さんが生みの親なんです。
意匠性を気に入ればOKっス!
Posted by 管理人→RYさん at 2007年02月03日 12:35
貴重なお話をありがとうございました。

発ガン性報道は”塗っちゃった者”と致しましてはかなりショックだったのですが、多くの資料を検証されての説得力のある記事に、かなり安心する事ができました。
情報というのは伝えてによっていろいろと化けてしまうので怖いです。
私のブログでこちらのリンク先を紹介させていただきました。

ありがとうございました。
Posted by ルパ at 2007年04月25日 12:23
ルパさん、はじめまして☆
管理人@ただいま建築中!です。
リンクいただき有難うございます!

珪藻土は室内を快適な環境にするのに適した建材であることはもはや言うまでもありません。
(珪藻土に関して)あれこれ騒ぎたてる人達はこれからも後を絶たないかもしれませんが、「出る杭は打たれる」ということでしょう。
その昔、マクドナルドが上陸したときに「猫の肉を使っている」などという風説が流れたのを思い出しました。

その風説を流した者がどうなったかわかりませんが…
歴史が証明しているのは、悪口を言って繁栄した者はいない、ということです。
Posted by 管理人@ただいま建築中! at 2007年04月27日 02:45
健康壁を探して辿り着きましたが、
う〜ん・・・
身体に『良い物』なのか『悪い物』なのか
実際は分からない物なんですね珪藻土って・・・
でも、ここまで特集して書くのなら
ズバリ『大丈夫!』
と言い切ってもらえると有り難いのですが(-_-;)
・・・色々な国で使用が禁止されてきている
現状を見ると難しいようですね。
日本らしい対応だけど、数年後に大変な事に
ならなければ良いけど・・・(汗)

Posted by 通行人 at 2007年06月12日 11:02
通行人さん、はじめまして。
管理人@ただいま建築中!です。
コメント有難うございました。

ズバリ『大丈夫!』

自分が集めた客観的な情報から、ボクはそう判断します。

しかし、ちっぽけな自分一個人がそう言い切ったからといって、第三者の方にどれだけ安心してもらえるでしょう?

それよりも客観的な情報をより多く提供し、結果、ご自分の判断で『これなら大丈夫』と思ってもらえるほうがずっといいと考えたのです。

それと…

「色々な国々で使用が禁止されてきている現状」というのはかなりあいまいな表現ですね。
この一文を見た人はきっとびっくりしてしまうでしょう。
もしその情報に自信があるなら…
こういったシビアな問題に関しては、情報のソースを明確にして、かつ正確な文脈で記述する必要があるでしょう。
Posted by 管理人@ただいま建築中! at 2007年06月13日 22:54
珪藻土の結晶性シリカの含有量が1%以下のものがあります。色々珪藻土の種類を調べてこの珪藻土にいきあたりました。大槻様のレポ−トには常ずね感心と尊敬をしながら拝読させていただいております。
Posted by 珪藻土の匠 at 2008年03月05日 13:55
珪藻土に発がん性があると建て主の方から聞き、ネット検索でこの記事に至りました。詳しくまとめてありとても助かりました。
ネットは便利ですが、曖昧な情報も含まれているので、惑わされないようにしたいものです。
Posted by 設計事務所アーキプレイス 石井正博 at 2013年10月24日 13:45
建て主の方から「珪藻土は発がん性がある」と聞き、ネット検索でこのサイトにいたりました。詳しくまとめてありとても参考になりました。ネットは便利ですが、曖昧な情報も交じっているので気をつけないといけないですね。


Posted by 設計事務所アーキプレイス 石井正博 at 2013年10月24日 13:48